大阪府の1月の新型コロナウイルスによる死者は347人となり、2020年11月から3カ月連続で過去最多を更新した。昨春に比べ死亡率は抑えられているが、感染者数が大幅に増加し、リスクの高い高齢者を中心に死者が減らない状態が続いている。

 府内の死者は、緊急事態宣言が出された4月に39人、5月に42人と増加。夏場に再び感染が広がり、8月には62人が死亡した。一旦収まったものの、11月には78人を記録。12月には11月の約3・3倍となる259人が死亡した。21年1月14日には、人口規模で大きく上回る東京都の累計死者数を超え、全国最多となった。

 府によると、死者のうち60代以上が占める割合は、感染の第1波(20年6月13日まで)が93・1%、第2波(6月14日〜10月9日)は97・2%、第3波(10月10日以降)は1月18日までの集計で97・9%だった。いずれの期間も、基礎疾患のある患者が約3分の2を占めた。

毎日新聞
2021年2月1日 19時06分
https://mainichi.jp/articles/20210201/k00/00m/040/170000c