https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201023/pol2010230004-n1.html
 「大村(秀章・愛知県)知事リコール、大村知事リコール! 河村たかし71歳、高須克弥75歳。年寄りが頑張っとるがね。若い人たち、リコール署名お願いしますよ〜」

 18日の日曜、秋晴れの空にうろこ雲が美しい名古屋の街に、独特の名調子が響き渡った。声の主は、名古屋市の河村たかし市長だ。街宣車のウグイス嬢ならぬ「カラス(=男性の場合はこう呼ぶ)」役を自ら買って出て、名古屋駅から栄周辺までのルートを一回り半する間、ずっと街の人たちに語りかけた。市長の公務を離れた私的時間を使っての、体を張った闘いだ。

 同じ車内で、通行人に手を振り続けていたのは、夕刊フジでもおなじみ、高須クリニックの高須克弥院長。日没後まで続いた街宣活動の間中、満面の笑みを絶やさないその姿を見た人の多くが、高須氏が全身をがんに蝕(むしば)まれているとは想像もしなかっただろう。

 まさに、「年寄りが命懸けで頑張っている」姿を目の当たりにして、私は思いもよらず感動した。

 高須、河村両氏が、自身の損得だけを考えるなら、リコール運動などやらない方がいいに決まっている。にもかかわらず、老体にむち打って街を駆けずり回り、声をからすのはひとえに、未来の愛知と日本のためだ。河村氏はマイクを通して市民に訴えた。

 「大村知事が自分の金で、どこかのギャラリーでやるならいいですよ。私的な展覧会なら『ご自由にどうぞ』と言いますよ。しかし、皆さんの税金を何億円も使ってやる事業で、天皇陛下(=昭和天皇)のお写真を燃やしたり、慰安婦像を展示したり、そんなこと許しちゃいかんがね」

(略)