検察庁の独立性が揺らぎかねないとの懸念が広がる国家公務員法改正案を巡り、会員制交流サイト(SNS)のツイッター上で15日、衆院内閣委員会での「強行採決に反対する」との書き込みが65万件を超えた。ツイッターでは9〜10日にかけ、検察庁法改正に抗議を示す著名人らのツイートが相次いだ経緯がある。

内閣の判断で検察官の定年を延長できるようになる改正案に関し、与党は15日にも衆院内閣委員会での採決に踏み切る構えを見せている。ツイッター上での反対表明は、新型コロナウイルス感染症対策が依然、重要な時期に、早期成立を目指す与党の姿勢に対する抗議意思の表れとみられる。反対の声が広がれば、15日の与党対応に影響を及ぼす展開も予想される。

増えているのは「検察庁法改正の強行採決に反対します」というハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿。政治学者の白井聡氏、人気ラッパーのダースレイダーさんらが参加している。投稿した共産党の志位和夫委員長は「力を合わせ強行採決を止めよう」、社民党の福島瑞穂党首は「強行採決させないために声を上げていきます」と書き込んだ。(共同)

日刊スポーツ
2020年05月15日00時39分
https://www.nikkansports.com/general/news/202005150000009.html