オンライン版で読んだけど、印象操作しようという以上のものでは
なかった

文書改ざんは本来許されることではないが、すでに改ざん前の文書の
内容もわかっていて、有り体に言えば「ことの本質とは関係なく、
野党が政争の具にしそうな部分を削除した」という、財務相側の
主張と齟齬はない 検察もこれでは有罪にできないと判断した

記事には恨み節で書かれているが、「そもそも書かなくていいこと
まで書いていた」のはそのとおりで、その理由は赤木氏自身が「手記」
の中で「筋の悪い相手だから」と述べている

大阪音大が7億で買いたいと申し出たのは事実だが、9億という評価額
で縛られていたので交渉決裂となるのは当然のこと 森友とは「瑕疵
相当分をいくらと見積もるか」という点も含めて、9億ベースで交渉が
進んでいる(だから、譲歩できる部分はすべて譲歩した) 

その時点では判らなかったが、後に深層部分のゴミの問題が発覚している
仮に7億で音大に売却していたら、当然ゴミの撤去という瑕疵担保責任が
生じていて、最悪、売却価額を遙かに上回る費用を負担する羽目になった
可能性もある 近隣の豊中市の給食センターでは地下ゴミの撤去に14億
かけているからだ(メディアは当初、森友はゴミを撤去していない、
けしからんという趣旨でこれを報道したが、すぐに森友でも8億以上かかる
可能性につながると気づき、以後、報道しなくなった)

問題を少々ややこしくしているのは、ここが「可能性」であること しかし、
これはことの性質上、やむを得ないというほかない ゴミの撤去費用を算定
するにはゴミの全量調査が必要だが(つまりすべて掘り返す)、それだけで
億単位の費用がかかりかねない この「可能性」を両者合意の上で8億と
したのが今回の土地取引ということになる この時点で、最終的にどちらが
「得」するかはわからないが、近財は瑕疵担保責任免責という「リスクヘッジ」
を行っているので、さほど問題はない

ただし、この金額に根拠がないのは事実で、検査員の指摘はそれを指して
いるが、以上のとおり、この取引自体にそれほどおかしいところはない