新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、日本政府の対応をめぐる海外メディアの批判が目立つようになりました。

政府が中韓からの入国者らに対する制限措置を発表したことで、批判はさらにヒートアップ。米ニューヨーク・タイムズ紙は安倍晋三首相を20世紀初頭にかけて活躍した奇術師になぞらえて、「政治界の脱出王もコロナウイルスの反撃から逃げられない!」と強い口調で非難しています。海外メディアは「忖度」も「手加減」もしてくれないようです。

米メディアは「忖度」しません!

これまでも新型コロナウイルスをめぐる日本政府の対策に批判の声はありましたが、学校の全国一斉休校や中韓からの入国者制限措置の発表といった対策が引き金を引いたことは間違いないでしょう。

皮肉なことに、安倍首相が「先手先手」で「思い切った」決断をすればするほど、海外メディアの批判が増しているようです。

米NYタイムズ紙は、中韓からの入国制限が発表されるやいなや、「安倍晋三首相もコロナの反撃からは逃げられない」と題した手厳しい内容の記事を掲載しました。

Shinzo Abe, Japan's Political Houdini, Can't Escape Coronavirus Backlash(日本政界の「脱出王」こと安倍晋三首相も、コロナウイルスの反撃からは逃げられない)Houdini:19から20世紀にかけて米国で活躍した奇術師ハリー・フーディーニbacklash:反撃、巻き返し

ハリー・フーディーニは、19世紀後半から20世紀初頭に米国を中心に人気を博した奇術師・マジシャンだそうです。「縄抜け」や「手錠外し」といった術を得意として「脱出王」として知られていました。

記事の概要は、これまで数々の不祥事や逆風を「脱出してきた」安倍首相はまさに「政界の『脱出王』」だが、コロナウイルス対策の不手際から「世論の反撃」にあっており、「今度こそは逃げられないだろう」というのです。

いくつか原文を抜粋して、ご紹介します。

まず、新型コロナウイルスの対策は加藤勝信厚労大臣に任せっきりだった安倍首相が、突然、数々のアクションを起こしていると伝えています。

2につづく

2020年3月7日 18時0分
J-CAST会社ウォッチ
https://news.livedoor.com/article/detail/17929541/