https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20190830-00140285/

一部抜粋 詳しくはリンク先で

■日本政府が最初のステップを踏んだ
 
目の前にある問題とは、言うまでもなく、GSOMIA破棄という安全保障の問題である。カジアニス氏はその問題を誘発したのは、証拠もないのに韓国をホワイト国から外す動きに出た日本政府だと指摘している。

「日韓両国は緊張をエスカレートさせる行動を取ったが、日本政府が争いを国家安全保障という領域に引き入れる最初のステップを踏んだことに注目することが重要だ。
日本政府は韓国の最高裁の判決と韓国をホワイト国から外したことは関係ないとしているが、“韓国が戦略物資(武器開発に転用される恐れのある物資)を適切に管理していない”という日本政府の主張を裏づける証拠はほとんどないのだ」

■戦略物資の管理では韓国が日本より上

カジアニス氏が“裏付ける証拠がない”というのはうなずける。

 証拠がないどころか、韓国の方が、日本よりも戦略物資の管理を徹底して行っているようだ。

 以下のデータを見てほしい。

 米のNPO、Institute for Science and International Security (ISIS)が、今年5月に発表した、200カ国の戦略物資の貿易管理システムの評価結果だ。それによると、韓国は17位であるのに対し、日本は36位と、韓国のシステムの方が高評価されている。
ちなみに1位はアメリカで、イギリス、スウェーデン、ドイツがそれに続いている。最下位は、いわずもがな、北朝鮮である。


■兄としての譲歩とは

 ところで、日韓をアメリカという親の子供とした場合、兄が日本で弟が韓国だろうか? アメリカという親が仲裁に入ったとしても、兄弟ゲンカはどちらかが先に譲歩の姿勢を見せなければなかなか収まるものではない。
 兄として日本は譲歩できることがあるのか? 米国のある外交関係のエキスパートが筆者にこう話してくれた。

「日韓の対立は双方にダメージを与えています。両国が互いに譲歩して、関係を改善してほしいと思います。そのためには、信頼関係を構築することが重要ですが、例えば、日本は韓国に対する輸出規制措置を取りやめてもいいのではないでしょうか? そうすれば、韓国も譲歩してくれるかもしれません」

 不信で始まった対立は、相手と信頼関係を構築することで解決せよということだろう。

 そして、カジアニス氏が指摘しているように、GSOMIA破棄という大問題に発展した争いの刀を最初に抜いたのが日本政府であるとするなら、最初に刀を収めるべきは日本政府ということなのか?

 もっとも、日本政府はいうだろう。日本が抜いた刀は小さいと。輸出規制措置や韓国のホワイト国からの除外により韓国が受ける影響は極めて限定的なのだと。
しかし、この場合、韓国にとっては措置による影響の大小は問題ではないはずだ。グループAからグループBに格下げされたことは、国としての信頼度が落とされたことを象徴している。それが問題なのだ。
つまり、ホワイト国外しはそれによる影響の大小より、信頼度が落ちたことを示すシンボリックな意味合いが強い。

 弟は自分を信頼しなくなった兄に怒りを感じ、GSOMIA破棄という兄より大きな刀を抜いたのだろう。

 日本は、兄としての本領をどう発揮するのだろうか?

Makiko Iizuka(飯塚真紀子)
@makiko_iizuka 8月30日
https://twitter.com/makiko_iizuka/status/1167214689710821377?s=20
米国のエキスパートからはこんな指摘もあります。「GSOMIA破棄を誘発したのは日本」米著名専門家 戦略物資の管理評価は韓国17位、日本36位(飯塚真紀子) - Y!ニュース

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