女性野党議員の「不倫疑惑」をネット上に拡散させた張本人が“アベ友”だったと判明し、大炎上している。


 疑惑の中身は「共産党の吉良よし子参議院議員に不倫疑惑」というもの。吉良議員は12日、「私のことを誹謗中傷するサイトが拡散されています」「内容は、すべて事実無根」とツイート。党東京都委員会も公式ホームページに「中傷攻撃に抗議します」とのコメントを掲載した。

 これにネットは大騒ぎ。「誰がデマを拡散したのか」と大炎上しているのだ。“犯人捜し”が繰り広げられ、間もなく情報元が「政治知新」なるサイトであると判明。運営者が会社経営者のA氏であるとの指摘が相次いだ。

 さらに、A氏については、兄が現職の自民党神奈川県議であることが発覚。13日に安倍首相が新宿御苑で主催した「桜を見る会」へのA氏宛ての招待状写真までネットに流出した。“アベ友”のA氏が野党議員の「不倫デマ」を拡散したと問題視されているのだ。

■兄は自民党県議

 そこで日刊ゲンダイは、A氏が代表を務めるウェブサイト運営会社に電話で連絡。本人を直撃すると、兄が自民県議であること、桜を見る会に招待されたことは認めつつも、「政治知新」のサイトを運営しているか否かについては、「内部機密に関わることなので、お答えは差し控える」と否定も肯定もしなかった。

 そのうえで、「ネット上では(兄である)県議と自民党が、あたかも二人三脚で情報を流したかのような指摘があるが、事実無根だ」とハッキリと否定した。

 A氏の兄の自民県議はこう話した。

「政治知新なるサイトは、今回、ネットで指摘が出て初めて知った。弟がウェブ制作会社をやっているのは知っていますが、私は何も関知していません。私自身は桜を見る会へのお誘いも受けていませんよ」

 改めて共産党本部に問い合わせたが、「公開した文書以上のお答えはありません」と話すにとどめた。

日刊ゲンダイ
19/04/16 14:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251993/