共産党の志位和夫委員長は2日、国会内で野党各党の幹部と相次いで面会し、衆院大阪12区補選(4月21日投開票)に無所属で立候補を表明した宮本岳志衆院議員(59)=比例近畿=に対する協力を要請した。

 要請は立憲民主と国民民主、社民、自由の4党と衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」に行われた。党籍を持つ国会議員が無所属で出馬するのは共産にとって初の試みで、志位氏は「一番支援していただきやすい形にした。野党全体の候補として一緒に戦ってほしい」などと伝えた。

 ただ、既に立憲と国民が自主投票と決定していることを踏まえ、推薦などの機関決定までは求めなかった。立憲の長妻昭代表代行は方針に変更がないことを伝えた上で、「知らない仲ではないので頑張ってほしい」と応じた。主要野党が自主投票とする中でどれだけ野党勢力が結集できるかは未知数だ。【遠藤修平】

毎日新聞
2019年4月2日 20時14分
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