自民党の二階俊博幹事長が12日、安倍晋三首相の党総裁4選の可能性に言及した。夏の参院選後の人事や政局を見据えた布石とみられるが、連続2期までだった総裁任期を3期に延長する2017年の党則改正を主導した二階氏の発言だけに党内には波紋が広がる。

 12日の党役員連絡会後の記者会見。二階氏は首相の総裁4選について問われ、「十分あり得る」と明言。党則改正が必要となるが、「余人をもって代え難いというときには、何ら問題はない」とも述べた。森山裕国会対策委員長も同日の会見で、「余人をもって代え難いのであれば、その選択しかない」と同調した。

 「余人をもって」という言葉は、二階氏が総務会長だった16年7月に総裁任期延長について語った「余人をもって代え難しという状況が生まれてくれば、対応を柔軟に考えていく」との発言と重なる。

 二階氏は同年8月に幹事長に就…

朝日新聞
2019年3月13日7時0分
https://www.asahi.com/articles/ASM3D4K4DM3DUTFK00G.html