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首相「私から指示していない」 統計手法変更への関与否定

 政府が毎月勤労統計の中規模事業所の抽出調査の方法を昨年1月に「総入れ替え」から「部分入れ替え」に変更したことについて、安倍晋三首相は「私から何ら指示していない。統計的観点から行われたと承知している」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表が「アベノミクスの成功を演出するため、恣意(しい)的な統計の操作を官邸主導でやったのではないか」と指摘したのに対し、関与を否定したかたちだ。

 調査手法見直しを議論した2015年の厚生労働省の有識者検討会の議事録の一部は、3年以上が経過した最近になって発表された。答弁に立った厚労官僚は「議事録公開の認識がなかった。誠に遺憾だ」と釈明。野党議員のヤジが巻き起こり、野田聖子・衆院予算委員長(自民)は「みなさん! みなさんのおかげで聞こえないんです!」と声を張り上げた。

朝日新聞
2019年2月18日10時21分
https://www.asahi.com/articles/ASM2J0RNDM2HUEHF00P.html