立憲民主党は14日の衆院予算委員会で、毎月勤労統計の不正調査問題をめぐり、2015年当時の安倍晋三首相の秘書官が厚生労働省に「問題意識」を伝えていたことに照準を合わせて追及した。菅義偉官房長官はこの人物が中江元哉氏だと明かしたが、中江氏は現職の財務省関税局長としての出席を理由にこの日は詳しい説明を避けた。

 菅氏によると、厚労省は当時、首相官邸の担当参事官に対して調査対象事業所の入れ替えに伴い勤労統計の数値が大きく変わると連絡した。相談を受けた中江氏が15年3月末、同省の総括審議官らと会い、問題意識を伝えたという。

時事通信
2019年02月14日20時34分
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