厚生労働省の統計不正問題をめぐって、立憲民主党の枝野代表は、長崎県大村市で記者団に対し、政府の対応は不十分で何かを隠そうとしているのではないかと指摘したうえで、政府がアベノミクスの成果として示していた統計を含め、経済指標の信ぴょう性を国会で追及していく考えを強調しました。

この中で、枝野代表は、厚生労働省の統計不正問題をめぐって、「政府は現在も、かなり意識的にいろんなことを隠していて、『隠さなければいけないような事情があったのではないか』という疑いが、どんどん濃厚になっている」と指摘しました。

そのうえで、枝野氏は、「GDPの計算のしかたを変えたことを含めて、政府が出してきた、さまざまな経済関連の数字が、必ずしも信ぴょう性に足りるものではなかったという疑いが濃厚だ。粘り強く問いただしていきたい」と述べ、政府がアベノミクスの成果として示してきた統計を含め、経済指標の信ぴょう性を国会で追及していく考えを強調しました。

また、枝野氏は、憲法改正をめぐって、安倍総理大臣が、自民党の党大会で、自衛隊の明記に改めて意欲を示したのに対し、「『個別的自衛権の範囲での自衛隊は合憲だ』という話で決着がついていたものを、逆に憲法論争にしてしまったのは安倍内閣だ」と述べました。

NHKニュース
2019年2月10日 17時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190210/k10011810421000.html