【中部】沖縄県の米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が15日午前10時半ごろ、北谷町の宮城海岸から約600メートル離れた沖合で何かを発射する様子が確認された。付近にいた住民が目撃し、煙が筋状に流れ落ちていく様子を撮影した。敵機からのミサイルをかく乱することを目的に用いられるフレア(照明弾)とみられる。県や沖縄防衛局、嘉手納基地を抱える沖縄市と嘉手納町、北谷町に米軍から通知はなかった。本紙の取材に対しても、嘉手納基地の第18航空団からの返事は午後7時現在ない。

 目撃者によると発射時、近くにはサーフィンをする人もいた。

 嘉手納基地所属の米軍機からは直近で2006年3月と8月、11年3月、16年7月にフレアの誤射があった。フレアは常時搭載している。アルミ製で、発射されると15〜20秒ほど高温で燃える。

 フレアを発射した機体からは、緊急着陸の際に滑走路のワイヤーに引っかけるフックが出ていた。

 嘉手納基地は北側の滑走路が工事のため閉鎖されており、南側の一本で運用している。この日はF15の緊急着陸が複数回あった。緊急着陸した機体で滑走路が閉鎖されている間、F15が普天間飛行場を使用するのも確認された。岩国基地のF35の飛来など、滑走路の使用が過密化している。

琉球新報
2019年1月16日 11:16
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