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2018/10/25(木) 17:40:44.11ID:CAP_USER9夫妻は昨年7月末に大阪地検特捜部に逮捕された。それぞれ大阪拘置所(大阪市都島区)の独房での勾留生活は約10カ月に及び、そのうち8カ月間は弁護人以外と面会できない接見禁止措置が付けられた。今年5月下旬に保釈が認められ、保証金計1500万円を支払った。
自宅は大阪地裁が強制競売にかけ、すでに売却済み。夫妻は立ち退きを求められており、10月中旬、取材に訪れた自宅の中はがらんどうだった。ダイニングには小さな卓とミニ椅子二つほどしか見当たらない。そのうら寂しさとは対照的に、夫妻に保釈直後のやつれた感じは消え、明るく前向きだった。
▽心境の変化
―ご自宅の現状は。
夫「見ての通り、机も仏壇もピアノもない。倉庫に預けている。12月中には引っ越しをしないと。貸家を探しているけど、『籠池』の名前を出すと断られたりして、まだ転居先は決まってない」
妻「銀行の通帳をつくるのも断られた。初めて差別を味わった。いい勉強させてもらってます。家の前(の電柱)に監視カメラもついてるのはなぜ。逃げ隠れなんてしない」
―事件前と心境の変化について。
夫「拘置所の中で物事の見方がころっと変わった。ワイドになった。拘置所にいると直感力が増すというか、(目の前の)かすみが取れるから、ものごとを深く追求できるようになる」
妻「ずっと閉じ込められてると、自然と一体感が生じて、悟りに近いものがあった。入った人は誰でも経験があると思う。何もかも失ってしまったけど、こんな状態でも前に進める。本当の豊かさを知った。ちょっとしたことでも、人のありがたみがうれしい」
―本で一番伝えたいことは。
妻「若い人に読んでいただきたい。国家権力に負けてはいけないってこと。肩書とか地位に惑わされてはいけないって。国家権力よりおばちゃんの声が強いんだって」
妻「お金がなかったら何もできない、みたいな大人社会を日々見てきた子どもたちは生きがいをなくす。尾畠のおじいちゃん(8月、山口県周防大島町で行方不明の2歳男児を発見し、保護した)は励みになった」
夫「ちょっとしたことで不登校になったり、めげたりする人がいる。決してめげたらだめ。時が来れば解決するってことがあるんだから、そこを学んでほしい」
―タイトルに込めた思いは。
妻「タイトルは本の内容から抜粋して、編集者が決めた。意外なタイトルだったけど、だんだん深い意味があるって思うようになった。(勾留生活の中で)嫌だったことが何にも感じなくなった」
―表紙に描かれた1本の赤いバラが印象的。
妻「私の顔が表紙になると思っていたから、これも意外。拘置所で最初に運動したときに、1本のバラが咲いているのが見えた。自分もがんばろうと思った。生きているのでなくて、生かされていると。ある時、摘み取られたのか、消えちゃったけど『やっぱし負けへんで』と思った。数カ月したら今後は2本咲いてて、『私とお父さんやー』って」
▽「国策捜査でおとしめられた」
―内容は主任弁護人に送った約400通の手紙で構成されている。
妻「その時々に湧いてきた思いを書いた。30〜40枚の時もあれば、1枚の時も。外部と交流がない中で自分の気持ちがすごく解放された。今、読み返しても、当時を思い浮かべて、胸がいっぱいになる」
―取り調べの検事や看守の言動へのいらだちも表現された。
妻「拘置所ではやっぱり理不尽なことが多かった。看守は受刑者にだけ厳しい。部下には注意せず、その分、受刑者にあたっていると思った」
夫「(取り調べの様子をつづった)被疑者ノートを(看守に)読まれるなんてあってはならないし、基本的人権に反するんじゃないか。男子の棟ではそんなことはなかった。差し入れのリンゴが腐ってて、替えてくれたこともあった。女子棟の方が処遇が劣悪だと思う」
続きはWebで
共同通信
2018/10/25 13:08
https://this.kiji.is/428042532527621217
スレ◆1が立った日時 10/25 17:40