麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、アメリカと交渉を進める予定の貿易協定に関連して、協定の中に為替に関するルールを導入することには否定的な考え方を示しました。

アメリカのムニューシン財務長官は、日本と交渉を進める貿易協定に関連して意図的に円安に誘導するのを防ぐなど、為替に関するルールの導入を日本にも求める考えを示しています。

これについて、麻生副総理兼財務大臣は、16日の閣議のあとの記者会見で「ムニューシン長官がそう言われたことは知っているが、具体的な議論や対話が行われている事実はない」と述べました。

そのうえで、「アメリカ側が議会への対策上、為替の話を入れておくのが、有意義であることはわかるが、現実問題として、貿易の問題に為替の話を入れることは基本的にない」と述べ、貿易協定に為替に関するルールを導入することには否定的な考え方を示しました。

NHKニュース
2018年10月16日 12時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181016/k10011673271000.html