いつまで、コンニャク問答を続けるつもりなのか。
「記憶にない」「記録がない」「聞いていない」「知らない」「見ていない」――。
安倍首相の“腹心の友”の会見は、今回もナイナイ尽くしでらちが明かないまま終わってしまった。

加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、加計孝太郎理事長が7日に会見。
今年6月の会見と同様に3年前の安倍との面会を否定したが、それを裏付ける証拠が提示されることはなかった。
「記録がないということは、会っていないと思う」などと、人を食った発言に終始したのだ。

時の首相と会ったかどうかも覚えていない。
自分のことなのに「会ってないと思う」としか答えられない。
そんなモーロクしたトップで大丈夫か。
余計なお世話かもしれないが、加計学園が心配になってしまう。

獣医学部がある愛媛県が作成した文書には、15年2月25日に安倍が加計氏と面会し、「新しい獣医学部の考えはいいね」と発言したと記されている。
安倍は昨年7月の衆院予算委で、加計学園の獣医学部新設計画を初めて知った時期について、「17年1月20日の国家戦略特区諮問会議で知るに至った」と答弁。
ここに大きな矛盾がある。

つまり、3年前の面会は、首相が腹心の友の学部新設計画を知っていて便宜を図ったのではないか、という疑惑の核心に迫る話なのだが、加計氏は「愛媛県文書」の記載は学園の渡辺良人事務局長による虚偽発言だったと、従来の説明を繰り返した。
「コトが前に進まず、暗いムードが漂っていた中で、(渡辺事務局長が)勇み足というか、誤解を招くようなことを申し上げた」というのだ。

安倍と会っていないにもかかわらず、会って、「いいね!」をもらったと役所に虚偽の報告をして、獣医学部の認可と補助金を得ていたというのであれば、それは立派な詐欺行為ではないのか。
そう問われても、「それは県や市の判断」と、カエルの面に水だ。
まったく、どこまで厚い面の皮なのか。

■「勇み足」で補助金詐欺が許されるのか

「理事長の発言はあまりに不誠実で、教育者としての資質が疑われます。
巨額の税金が動いているのに、“勇み足”なんて釈明で許されるのでしょうか。
スポーツ界の不祥事で大騒ぎする大マスコミは、加計学園の問題も巨大詐欺事件ではないかという疑義を追及しなければおかしい。
この問題については国民の多くが疑念を持っているのです。
本当に15年2月25日に首相と会っていないのならば、必死で当日の記録を探し出して証明するのが普通でしょう。
物証も示さずに『記録にない』『記憶にもない』では、国民も納得できない。
潔白を立証するだけの材料を提示できなければ、それは“推定有罪”とみなされても仕方ありません」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

しかも、焦点となっている愛媛県作成の文書について、加計氏は「文書は見ていない」とのたもうたのである。

「全く目を通していないのか?」

「はい」

「これだけ問題になっているのに?」

「はい」

肝心の文書も読まずに、どうやって疑惑を払拭するつもりだったのか。
否定の言葉だけを連ねても説得力はゼロだ。
読んでいないことにすれば文書の細かい部分について突っ込まれずに済むと考えているのなら、浅はかすぎる。
この問題に関しては、ことごとく記録がなくなり、関係者が記憶喪失になるのが不思議だが、腹心の友がこのレベルでは、安倍一味の無知蒙昧を満天下にさらしただけではないのか。

■説明責任を果たすことなく疑念は一層深まったのに

加計問題が国会で紛糾して以来、雲隠れしていた加計理事長が初めて公の場に姿を見せたのが今年6月だった。
大阪で震度6弱の地震が起きた翌日、それもサッカーW杯で日本代表が初戦に臨む当日に突然、会見を開いたのだ。
県の記者クラブに連絡があったのは会見の2時間前。

東京の記者は間に合わなかったし、会見は25分で打ち切られた。
当然、批判が噴出し、愛媛県側から再度の「説明責任」を求められていた。

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