■自民・石破氏、「次」へ再始動=地方行脚、来月本格化

 自民党総裁選で善戦し、「ポスト安倍」の面目を保った石破茂元幹事長が、10月中旬にも地方行脚を本格的に再開する。

 地方票で約45%を獲得したことを踏まえ、次を見据えて地方の支持基盤を固めていきたい考えだ。課題は2割を切った国会議員票。来年の参院選候補の応援弁士として積極的に各地に足を運び、支持拡大を目指す。

 石破氏は28日、東京都内のホテルで講演し、「大都市と大企業が豊かになれば地方と中小企業に波及する、そんなことはあるはずがない」と述べ、アベノミクスの修正が必要だと改めて訴えた。

 27日には沖縄県知事選の応援で石垣市に入った。石破氏の下には全国から講演などの依頼が舞い込んでおり、地方議会が閉会して地方議員のパーティーが増える10月中旬以降に行脚を本格化させる。地方票で安倍晋三首相を上回った茨城県では12月に県議選があり、県内各地を回る予定だ。

 総裁選で支持を受けた参院竹下派への「恩返し」の意味もあり、来年の参院選では同派候補の応援に全力を挙げる方針。参院竹下派との結び付きを深めるため、合同で政策勉強会を設ける案も石破派内で浮上している。

 来年の統一地方選や参院選について、石破氏周辺は「森友・加計問題を抱えた首相よりも石破さんを呼びたい人が多いはずだ」と指摘。応援要請に丁寧に応えながら、議員の支持の輪を広げたい考えだ。総裁選で石破氏が得た73の議員票は大方の予想を上回り、石破派内では「投票には至らなかったが、心情的な石破氏支持の議員はもっといるはずだ」(幹部)との声も聞かれる。 

時事通信社
9/29(土) 6:12配信
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