https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180924-00318998-okinawat-pol

 沖縄タイムス社は22、23の両日、朝日新聞社、琉球朝日放送(QAB)と合同で30日投開票の知事選に関する電話調査を実施し、取材で得た情報を加味して情勢を探った。「オール沖縄」勢力が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)がリードし、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=が激しく追っている。ほかの2人は厳しい戦い。ただ、有権者の3割が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある。

【気になる台風の進路】知事選への影響は?

 情勢調査と同時に実施した世論調査で、知事選で何を一番重視して投票するかを尋ねたところ「基地問題」が42%で最も高く、「経済の活性化」35%、「人柄や経歴」11%、「支援する政党や団体」6%だった。

 投票態度を明らかにした人で見ると、「基地問題」と答えた人の8割が玉城氏を支持し、「経済の活性化」を選んだ人の7割が佐喜真氏を支持する傾向がみられた。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設には「反対」が50%、「賛成」は25%だった。

 安倍内閣の沖縄の基地問題の姿勢への評価は「評価しない」が63%で、「評価する」は14%にとどまった。

 「評価しない」と答えた人の大半は玉城氏、「評価する」と答えた人の大半は佐喜真氏を支持している。

 支持政党別では、玉城氏は立憲民主、共産、社民支持層の大半を固め、自民支持層の2割を取り込む。佐喜真氏は自民支持層の7割強をまとめ、公明、維新支持層の大方を固めつつある。無党派層では玉城氏が7割程度に浸透している。

 男女別では、男性はほぼ分け合っているが、女性の支持は玉城氏が多くを占めている。世代別で見ると、全世代で玉城氏の支持が多い。

 知事選にどの程度関心があるか尋ねたところ、「大いに関心がある」が58%、「少しは関心がある」35%、「関心はない」7%で、知事選への有権者の関心の高さがうかがえる。

 【調査方法】

 コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、沖縄県内の有権者を対象に調査した。有権者がいる世帯と判明した番号は2118件、有効回答は915人。回答率は43%。