自民党総裁選に出馬している石破茂元防衛相の選対事務所は18日までに、公式サイト上の動画で沖縄に米軍基地が集中している理由として、日米両政府が本土の反対運動を懸念し、沖縄に移転させたとの経緯を説明した該当部分を削除、修正した。支援者などから内容への問い合わせが相次いだためという。

 選対の担当者は沖縄タイムスの取材に「地理的優位性などに触れられていないが、限られた時間の中で制作したため、そのような内容になった。報道で一部だけがクローズアップされ、発言全体の趣旨が正確に伝わらない懸念があった」と答えた。

 関係者によると、問い合わせの中には、県知事選への影響を懸念する声も多かったという。

 石破氏は動画で、沖縄に基地が集中した経緯について、「1950年代、反米基地闘争が燃えさかることを恐れた日本とアメリカが、当時まだアメリカの施政下にあった沖縄に多くの海兵隊の部隊を移したからだと聞いている」として、政治的要因を認める発言をしていた。

 現在はその部分が削除され、前後をつなぎ合わせた動画が閲覧できるようになっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00316854-okinawat-pol