Nagata Harunori/永田晴紀@nagataharunori
電力インフラの有るべき姿を常識的に考えれば、現時点で既に、北電の電力供給能力は「足りてない」。
⇒ 苫東厚真発電所4号機(定格出力70万kW)に不具合が起これば即座にどこかを停電させる必要が生じるという、1トラブルにも対応できない非冗長な状況。

2012年7月6日に、このツイートをしたのは、北海道大学大学院の永田晴紀教授。
電力インフラのあるべき姿を常識的に考えれば、現時点ですでに北海道電力の電力供給能力は「足りてない」と指摘。
苫東厚真発電所4号機に不具合が起これば、すぐにどこかを停電させる必要が生じる、「1回のトラブルにも対応できない状況」としている。
実際に今回の地震でその通りの状況が起きてしまった。
6年前に、こういったツイートをしたのにはどのような真意があるのか。北海道大学大学院の永田晴紀教授に聞いた。
(略)

――北海道電力の電力供給のおける問題点をあらためて教えて下さい?

発電能力が足りないことです。
泊原子力発電所が止まってからずっと足りませんでした。ピーク時において、最大能力の設備の発電能力を超える余剰能力を確保するのが最低限の目標です。
現在(北海道震災前、東日本震災後)稼働中の中では厚真の4号機70万キロワットが最大ですので、ピーク時に70 万キロワット以上の余剰能力を確保せよ、という意味です。
それができていない状況は1回のトラブルにも対応できないということですので、工学の常識では「足りてない」と言います。
(略)

――北海道電力が電力を安定供給するためにはどうすればいい?

泊原子力発電所を再稼働すればいいと思います。北海道電力の判断ではどうにもなりませんが。
北海道電力は泊原子力発電所が停止から、とても迅速に新規の火力発電所の建設に着手しましたが、
土地の選定とアセスメント(ある事象を客観的に評価すること)だけで何年もかかりますので、すぐにはどうにもならないのです。
数万年前の地震の跡がどうのこうのと議論するよりも、毎年の冬の心配をすべきだと思います。
そもそも、未だかつて地震で壊れた原子炉は存在しません。水没などによる非常用電源喪失が一番怖いのですが、それは簡単に対策できるし、すでに対策済みです。
(略)
https://www.fnn.jp/posts/00360780HDK


参考
北海道電力が電力を安定供給するためにはどうすればいい? →専門家「泊原発再稼働」
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1536813842/l50