米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画が進む名護市で9日、市議選(定数26)が投開票され、移設を事実上容認する渡具知武豊(とぐちたけとよ)市長(57)を支持する自民党系などの市政与党と、移設に反対し、市長と対決姿勢を示す野党が13人ずつ当選した。市議会での主導権争いも激しくなるとみられ、市長と議会との緊張関係も続きそうだ。

 この日、県内では名護市を含め五つの市議選などが投開票され、県内各政党は13日告示の県知事選の前哨戦と位置づけた。自民などが推す前宜野湾市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏(54)と、名護市辺野古への移設に反対する「オール沖縄」勢力が擁立した衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)も、各地で応援に入った。

 名護市議選の与党候補は17人。野党候補は14人だった。そのほか、アンケートで、市長を支持しないと答えた候補も1人立った。

朝日新聞
2018年9月10日01時15分
https://www.asahi.com/articles/ASL9B009VL99TIPE018.html