自衛隊の幹部が一堂に会する「高級幹部会同」で安倍総理大臣は訓示し、5年ぶりとなる「防衛計画の大綱」の見直しで、宇宙、サイバー、電磁波という新たな領域を横断的に活用した防衛体制の構築を目指す考えを示しました。

この中で安倍総理大臣は、防衛力整備の指針となる「防衛計画の大綱」の5年ぶりの見直しについて、「サイバー空間や宇宙空間、さらには電磁波の領域など、新たな領域で優位性を保つことが、わが国の防衛に死活的に重要だ」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣は「真に必要な防衛力のあるべき姿について考え抜いた新たな大綱が、わが国の防衛政策の確固たる礎となるよう全力を尽くしてほしい」と述べ、大綱の見直しで宇宙、サイバー、電磁波という新たな領域を横断的に活用した防衛体制の構築を目指す考えを示しました。

また、安倍総理大臣は、統合幕僚監部で自衛官が務める7つの部長級のポストのうち、2つに女性が就任したことなどに触れ、「女性が活躍できる場は確実に広がっている。これからもその歩みを止めず、意欲と能力ある女性隊員の登用を積極的に進めてほしい」と述べました。

NHKNEWS
2018年9月3日 13時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180903/k10011605781000.html