野田聖子総務相は30日、意欲を示してきた自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)への立候補を断念する方針を固めた。出馬に必要な国会議員20人の推薦人確保が困難と判断した。これにより、安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちの構図が固まった。

 野田氏は29、30の両日、小此木八郎・国家公安委員長や渡辺猛之参院議員ら陣営の中心メンバーと東京都内のホテルで協議。関係者によると、推薦人は浜田靖一元防衛相ら最大で12人にとどまり、告示までの上積みは困難と判断した。31日に記者会見して表明する見通し。

 野田氏は2015年の総裁選で、安倍首相の無投票再選の流れに「国民に対して傲慢(ごうまん)だ」と反発。尾辻秀久・元参院副議長や、自民党衆院議員だった小池百合子・東京都知事らの支援を受け、立候補を目指した。このときは首相側から推薦人の切り崩しにあって断念したが、再挑戦を誓い、昨年8月の入閣時にも「必ず出る」と宣言していた。

朝日新聞
2018年8月30日21時32分
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