米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄県は辺野古沿岸部の埋め立て承認を31日に撤回する方針を固めた。急逝した翁長雄志(おながたけし)知事の意向や、9月に県内で知事選を始め多くの選挙があることを踏まえ、8月中の撤回実施が最適と判断したとみられる。

 「撤回」は埋め立て承認の効力を失わせるもので、実施されると移設工事はストップする。政府は対抗策として、撤回の効力を失わせる執行停止を裁判所に申し立てる構えだ。

 知事の職務代理者となった富川盛武副知事や、富川氏から撤回の権限を委任された謝花(じゃはな)喜一郎副知事は28日、弁護士らを交えて検討し、31日の撤回実施を決めた。

 政府は17日にも沿岸部に土砂…

朝日新聞
2018年8月29日05時02分
https://www.asahi.com/articles/ASL8X63Q1L8XTPOB001.html