【報ステ】安倍総理vs石破氏 “地方票”争奪戦

安倍総理は鹿児島県で26日、来月の総裁選に立候補することを正式に表明した。出馬表明を地方視察に合わせるのは異例のこと。国会議員票の7割以上をすでに固めたとされている安倍総理は、国会議員票と同じ405票ある地方票に力を入れている。安倍総理は27日、福井県、富山県と地方行脚。講演の中で「富山県は素晴らしい県だ。党員の組織率はナンバーワンである。自民党総裁としては大切な要素だ」などと笑いを誘った。安倍総理は国会開会中から地方議員たちを総理官邸や公邸に招くなど、懇親を深めてきていて、わかっているだけで10以上の都道府県の地方議員と面会している。一方、石破元幹事長は27日「大都市や大企業から波及させるのではなく、地方や中小企業が果実を生み出すことが大事だ」と述べ、地方重視の“石破ビジョン”を軸とした総裁選の公約を発表した。さらに「官邸主導の政策推進プロセスを透明化しなければならない。官邸スタッフとの面会についてもルールを明確化する。公文書管理の徹底をする」とした。そのうえで、安倍総理への個人攻撃だと批判されているスローガン『正直、公正』については、「自らそうありたいということで、人を批判するものではない」と述べ、見直さない考えを示した。安倍総理は28日、総理公邸で地方議員との懇談に臨み、石破氏は松山市で講演する予定となっている。

テレ朝ニュース
(2018/08/27 23:30)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000134930.html