膵臓(すいぞう)がんで療養中だった沖縄県の翁長雄志知事が、意識混濁の状況になっていることが8日、分かった。入院中だった。県は謝花喜一郎副知事を職務代理とする方針で、8日午後5時から会見を予定している。

 翁長知事は7月27日に名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認について、「公益に適合しない」などの理由で撤回すると表明。同31日に沖縄防衛局の言い分を聞くための聴聞通知書を県が防衛局へ送ったが、その際には登庁していなかった。

 翁長知事は4月25日に膵臓がんの手術を受け、5月15日に退院。ステージ2のがんだったと公表し、復帰後も公務を制限していた。6月県議会本会議の代表、一般の両質問の全日程に出席。一般質問の初日では治療を理由に欠席を申し出たが、野党会派が反発し、日程を変更し、知事が出席した。

 翁長知事を支える県議会与党会派などは11月18日投開票の知事選で、翁長氏の二期目の出馬を前提に協議を進めており、影響を与える可能性もある。

沖縄タイムス
2018年8月8日 15:43
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