2018年07月29日 脱「愛国カルト」のススメ

http://datsuaikokukarutonosusume.blog.jp/archives/1072064964.html
(全文はこちらで)

<ざっくり言うと>
・審議拒否自体は野党戦術として当然ありうるもので、自民党は野党時代に85回も審議拒否している。審議拒否は「サボり」ではない。
・問題は、何を求めて審議拒否をしているか、与党がどう対応したかである。
・野党の求めていたものは、当然のものにすぎない。
・自民党は震災時に復興担当大臣としての入閣さえ拒否している。
・「自民党のほうが野党よりもマシ」というのは、道理に合わない批判により人工的に作られた神話に過ぎない。

「野党がダメダメだから、仕方がなく自民党を支持しているんだ」という発言はよく聞かれます。
しかし、果たしてそうでしょうか。
「野党がダメダメだ」という根拠としてよく挙げられるのが、「野党は反対ばかり」「野党は政策議論をしていない」「野党はモリカケばかり」などです。
しかし、実態を見れば、それがどれも間違いであることがわかります。

■野党の要求は当然のものばかりだった

(略)

当時、野党が与党に求めたものは以下のようなものです。
(1)麻生太郎財務相の辞任
(2)森友・加計問題の全容解明のため、柳瀬唯夫経済産業審議官らの証人喚問
(3)財務省による文書改ざんの調査結果を月内に公表
(4)自衛隊の日報問題や自衛官の暴言問題の事実確認
これらの要求について、少し見てみましょう。

■そもそも麻生太郎が辞任していない方がおかしい
■ほかの要求も当然のものばかり
■野党時代の自民党の審議拒否の多さ

「審議拒否するような野党は支持できない」という人もいますが、これもおかしな話です。なぜなら、自民党は野党時代に審議拒否をしまくっていたからです。

(略)

この時、自民党は「証人喚問や参考人招致、石川議員の辞職勧告の本会議上程、ひとつでもやってくれたら、いつでも審議に応ずる」と言っていますから、今回の野党の審議拒否とよく似ていますね。

こちらは「首相が退陣するまで審議拒否する」と言ってますから、もっとすごいですね。

この時は、「前田武志国交相と田中直紀防衛相を更迭しない限り全面的な審議拒否」ですので、麻生太郎の処遇を審議拒否の理由に入れた野党を批判できませんね。
そして、自民党の野党時代の審議拒否は85回に及ぶそうです。
なお、勘違いしてほしくありませんが、私はカンニングした生徒が「〇〇ちゃんもカンニングしてた」みたいなことを言いたいのではありません。
むしろ真逆で、審議拒否自体は、野党の国会対応として当然にありうることなのです。(略)

■東日本大震災での入閣を拒否した自民党
■野党提出法案の審議を拒否しまくる自民党

与党の国会運営が強引な時に行う野党の審議拒否は見た目にはっきりわかるためクローズアップされやすいですが、現自民党政権は、見えないところで審議拒否を繰り返しています。
野党は今国会では29の法案を提出しましたが、審議入りには与党の合意が必要であるため、そのほとんどが審議入りさえされずにお蔵入りにされました(参照)。「児童相談所緊急強化法案」なんかも、審議拒否されてますね。「航空保安法案」も、民法改正案も、原発ゼロ基本法案も、審議されずに潰されましたね。(参照、参照)
野党提出の法案は審議さえせずに拒否し、自分たち提出の法案の審議は拒否するなとは、ずいぶんと勝手な話じゃないですか。

■「自民のほうが野党よりマシ」は作られた神話である


◆【デマ】「野党は反対ばかり」はデマである:「自民のほうが野党よりマシ」という神話から抜け出そう
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1532466917/