https://ironna.jp/article/10218

 サヨクは平気でウソをつく。サヨクは自分たちのたわごとに少しでも異を唱える人間を「ネトウヨ」「反知性主義者」「歴史修正主義者」などと批判し、あの政治学者、山口二郎氏のように「人間じゃねぇ! たたっ斬る!」とデモで殺害宣告をすることに何の躊躇(ちゅうちょ)もない。

 そもそも「ネトウヨ」「反知性主義者」「歴史修正主義者」と、どの言葉を見ても、本来の用法とは全く異なる自分勝手な定義づけ、いやウソであるところが彼らの邪悪な本質を表している。

 その呆れた邪悪さは、今回のオウム真理教元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚の死刑執行においてもいかんなく発揮された。

 オウムが1995年に地下鉄サリン事件という世界でもまれに見る大規模で凶悪な化学兵器テロを起こすまで、サヨク学者やマスコミ連中がどれほどオウムを「これこそ真の宗教だ」などと持ち上げていたかはここで繰り返すまでもない。そればかりか地下鉄サリン事件後でさえ、評論家の佐高信氏らのサヨク連中はオウムへの破壊活動防止法適用に反対し、「殺人テロ集団」の擁護に回った。

 興味深いことに、このようにオウムを持ち上げたり擁護したりした連中は、北朝鮮による拉致犯罪を「日本やアメリカによるねつ造だ」「共和国(北朝鮮)は地上の楽園」などとテロ国家を持ち上げてきた、いや現在も擁護している連中とかなり重なっている。

 かつて『筑紫哲也NEWS23』などで毎週のように北朝鮮擁護報道を行ってきたTBSに至っては、オウムのために便宜を図り幹部信者に取材テープを見せ「坂本弁護士一家殺害事件」という凶悪犯罪に加担した過去がある。

 これほどのことをやらかした彼らが、今インターネット上で歴史のねつ造によって自分たちの「オウム加担の罪」をごまかすことに大忙しである。そうした症例の一つとして、ツイッター上にこのような投稿がある。

@C4Dbeginner: あと保守の人はオウム真理教をなぜか無理矢理「左翼」として分類する傾向があるんだけど、どう考えてもあれって左翼過激派より日本会議みたいな宗教右派に近い人たちではないのか。オウムが「サムシンググレート」と「マルクス主義」のどっちに親和性が高いかなんてアホでもわかるだろ。

 サヨクどものオウム加担の「前科」を隠ぺいするだけでなく、なんと「たたっ斬る」べき敵である「ネトウヨ」に責任をかぶせようとする超ウルトラCには、もはや呆れを通り越して感心させられる。

 まさに「ああ言えば上祐」、平気で過去をねつ造する「歴史修正主義」以外の何ものでもないことはアホでもわかるだろうから、サヨクというものはアホなのではなく、卑劣なウソつきなのであろう。

 しかし、このツイートには一片の真理がある。以前iRONNAでも書いた「サヨクどもが『サイコパス』だと言える数々の症例」のように、私はすでに20年ほど「サヨクは左右のイデオロギーや政治思想の違いとして理解すべき存在ではない。彼らは人権、平等、反差別などの左翼思想を装ったただのサイコパスのテロ集団である」と言い続けてきた。

 本来、精神科医でもなんでもない私が「サイコパス」という専門用語を使うことにはためらいもあるが、記事にもあるようにサヨク連中自身が「安倍支持者はネトウヨでありサイコパスだ!」などと何のためらいもなく、平気で使っているために敢えてこの言葉を使う。

 最近でも、作家の島田雅彦氏がなんと村田沙耶香氏の芥川受賞作『コンビニ人間』の選評において「巷には思考停止状態のマニュアル人間が自民党の支持者くらいたくさんいるので、風俗小説としてのリアリティはあるが、主人公はいずれサイコパスになり、まともな人間を洗脳してゆくだろう」と、それこそ「むしろお前がサイコパス以外の何ものでもないだろう」と言いたくなるような貶(けな)し方で受賞に猛反対した。

 こうした症例から見ても分かるように、ツイート主の「保守の人はオウム真理教をなぜか無理矢理『左翼』として分類する傾向があるんだけど」という言葉には、確かに「盗人にも三分の理」ほどの真実が含まれている。オウムは左翼などではない。そんな雑な分類をしてしまったら、真面目に人権平和などに取り組んでいる本物の左翼に失礼だ。

(略)