■枝野幸男・立憲民主党代表(発言録)

 (西日本を中心とする豪雨災害で)広範で地域ごとの事情が千差万別という状況では、行政の対応は、前例主義では進まないところが少なからずあったと思う。前例主義を乗り越えるために政治がある。(災害対応の)中心を担う国交大臣を、与党が委員会に張りつけていたのは大変遺憾だ。

 私自身、(官房長官だった)東日本大震災の時に、国会は1週間以上止めていただいた。止めた後も、災害対応の審議にかなりの期間専念した。政治として、その時判断しなければならないことが山ほどあった経験から、(政府与党が)そうした時間をカジノに割いてきて、まだ割こうということは理解できない。

 災害に専念すべきであるというのは、本来政府から申し入れる話。野党から申し入れたのに対して、カジノなどを優先している。(島根県江津市で、被災地視察を終えて記者団に)

朝日新聞
2018年7月15日17時11分
https://www.asahi.com/articles/ASL7H4SYJL7HUTFK004.html