安倍昭恵夫人の奔放な言動が各方面に深刻な影響を与えているが、今度は曾祖父にあたる森永太一郎氏ゆかりの財団法人の閉鎖につながる「トラブル」を起こした。
 森永氏は森永製菓創業者にしてキリスト教の布教のために全国を行脚した異色の経営者。エンゼル(天使)を会社のシンボルマークにしたのは、そんな事情があってのことだ。
 そのマークを頂いた「エンゼル財団」(現、森永エンゼル財団)が設立されたのが一九九一年。この間、各種慈善活動などを続けてきたが、設立から二十七年目の今年、余剰金約三億円余りを清算することが決定した。今後、活動は森永製菓の広報部などが引き継ぐ。
 実はこの原因とみられているのが、昭恵夫人が持ち込んだ「女子高生から企業家を生む」という企画。財団関係者によると、財団の支援対象に採用された女子高生の背後の人物が風俗店を経営するなどいわくつきで、財団からは三千万円が消えてしまったというのだ。
 昭恵夫人は、亡き曾祖父に思いを寄せ、その生き方を実践しようとしてきたという。彼女の高校時代の同級生らによれば、昭恵夫人は繰り返し太一郎氏の生き方に言及していたそうだ。いつしか「エンゼル昭恵」という二つ名がついたとかつかないとか……。怪しげな人物とばかりつきあう昭恵夫人の言動が、「伝道」のつもりだとすれば、森永創業者らも草葉の陰で泣いていることだろう。
 行動すれば問題ばかりが起こるというのは、昭恵氏の特殊な才能というべきか。     (選択出版)

選択
7/9(月) 7:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180709-00010000-sentaku-soci