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6月6日午前に行われた官房長官会見で、菅官房長官の代わりに答弁した西村康稔官房副長官に対し、東京新聞の女性記者が麻生財務相の閣僚給与返納について「自殺した近財職員の御遺族は納得すると思うのか」と質す場面がありました。

「170万円の返納だけで御遺族納得すると思うのか」

いつも通り会見の最後に指名されたこの女性記者は今回2問の質問をぶつけましたが、いずれも途中で「簡潔にお願いします」とアナウンスで苦言を呈されていた他、「結論お願いします」と急かされるなど官邸側から歓迎されていない様子が窺えていました。

記者はまず森友学園問題における会計検査院の資料について「会計検査院の独自性を毀損するようなあり得ない行為」と指摘して政府の見解を求めましたが、西村副長官は財務省と国交省に問い合わせて頂きたいとだけ述べ、菅官房長官同様の塩対応。

しかし2問目に「近財職員の自殺者まで出た疑惑を170万円の給与返納だけで終わらせようとしている」「御遺族の方がこのような政府の対応で納得されると思いますでしょうか」と尋ねると、西村副長官は総理答弁を契機に改ざんや廃棄が行われたのではないと財務省は説明していると反論、麻生財務相に再発防止に向けたリーダーシップの発揮を期待しているとして退けていました。

麻生財務相の閣僚給与返納については6月5日の衆議院財務金融委員会でも立憲民主党の海江田万里最高顧問が「それで十分だとお考えですか?」などと厳しく追及していました(関連記事)。

また今回「財務省と国交省に聞いて」と答弁した西村副長官でしたが、東京新聞の女性記者に対しては菅官房長官も日常的に同様の対応を行っているだけでなく、5月には野上浩太郎官房副長官も「直接麻生大臣にお尋ね頂きたい」と答えるなど(関連記事)、官邸側の受け答えに統一感も見られています。

(略)