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「官僚いじめ」として批判を浴びている野党合同ヒアリングの改善について5月11日の会見で問われた国民民主党の泉健太国対委員長が、これまでの経緯や現状について説明し理解を求めましたが、語られたのは「自民党のヒアリングでも役人を厳しく叱責する場面はある」「役所の対応がいい加減なことが多い」「現時点で何か暴言があるわけではない」など、自己弁護も目立ち、「批判を受ける行動があるとすれば慎みながら」などと述べてはいたものの、「改善」が掛け声倒れに終わる恐れも出てきたと言えそうです。

「現時点で暴言のようなものがあるわけではない」

合同ヒアリングについては野党議員の官僚に対する態度が余りにも高圧的で酷いとの指摘が出ていましたが、こうした批判を受けてGW明けに野党各党が実施方法の見直しに入ったと報じられていました。

5月11日の会見で野党合同ヒアリングの改善について質問を受けた国民民主党の泉健太国対委員長はこれについて長々と説明しましたが、与党や官僚側の問題もあるとするなど自己弁護が目立ち、「改善」がどこまで効果を生むかについては疑問と言えそうです。

泉国対委員長は以前は各党ごとに行っていたヒアリングが合同ヒアリングという形になったことで「役所にとってもプラスだった」と胸を張ると、「自民党のヒアリングでも政治家が役人を厳しく叱責する場面はある」と野党だけの問題ではない、と指摘。

その上で野党も声を荒げるなどヒートアップするヒアリングばかりではなく通常のヒアリングも行っている、疑惑解明の際には役所の対応がいい加減でおざなりなことが多いと自分達だけに責任があるわけではないとの姿勢を示すと、合同ヒアリングが荒れる要因の一つには「与党が、政府が、政務三役の出席を認めない」からだと述べ、「我々も泣く泣く役所から来た人物に思いをぶつけざるを得ない」と政府与党にも責任がある、と主張していました。

更に、これだけ批判を浴び改善に動かざるを得ない状況であるにも関わらず「現時点で何か暴言のようなものがあるわけではありませんけれども」とこれまでに問題視されるべき発言はなかったとの認識を窺わせていました。

最後は「我々自身も批判を受けるような行動があるとしたらそういった部分は慎みながら通常のヒアリングを行っていく」と改善の方向で検討しているとも述べていた泉国対委員長でしたが、「与党もヒアリングで厳しく叱責する」「役所の対応がいい加減」「与党が政務三役の出席を認めない」などと自分達だけの責任ではないと言わんばかりの説明は民進党時代から続く自省なき野党の姿を結党直後から露呈したと言わざるを得ません。

(略)