衆院厚生労働委員会は２日、安倍晋三政権が今国会の最重要課題に位置付ける働き方改革関連法案の質疑を始めた。
立憲民主党など主な野党は、福田淳一前財務事務次官のセクハラ問題や学校法人「加計学園」問題などをめぐり国会審議を拒否しており、
２日も厚労委を終日欠席した。

　自民、公明両党と日本維新の会の議員は出席した。欠席した野党の質疑に約４時間半が割り当てられており、
加藤勝信厚労相らは質問者を待ち続けた。

　加藤氏は、法案の焦点となる高収入の一部専門職を労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」創設について
「健康確保を前提に、創造的な仕事をする人が力を十二分に発揮できる選択肢だ」と意義を強調。
残業時間の上限規制については「労働基準法の制定以来、７０年ぶりの大改革だと連合会長も指摘している」と述べた。

　野党筆頭理事を務める西村智奈美氏（立憲民主）は２日、国会内で与党筆頭理事の田村憲久氏（自民）に
「私たちが出席できる環境を政府、与党の責任で整えるべきだ」と抗議。

田村氏は「国民のために議論すべきだ」と指摘し、早期の審議復帰を促した。

https://www.sankei.com/politics/news/180503/plt1805030014-n1.html