「過労死を合法化」働き方改革法案を批判 滋賀県民メーデー
2018年05月01日 23時50分 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180501000164

働き方改革関連法案の撤廃などを求めて行進するメーデーの参加者(大津市本丸町・膳所城跡公園)
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/05/20180501231439sigamede450.jpg

滋賀県労連などが主催する「第89回滋賀県民メーデー」が1日、大津市など県内10カ所で開かれた。安倍政権が今国会の成立を目指す働き方改革関連法案について「長時間労働を認め、過労死を合法化する」と反対を訴えた。

大津市本丸町の膳所城跡公園であった集会には労働組合など約50団体、約300人が参加した。実行委員長の瀧上正昭・県労連議長は「政府の狙いは財界の求めに応じた生産性の拡大で労働者のためではない」と指摘。同法案が残業時間の上限を月100時間未満まで認めた点を批判した。

6月の県知事選に立候補表明した滋賀大元副学長の近藤学氏(68)について、「県労連として全力で支援する。市民と野党の共闘を進めよう」と呼び掛けた。来賓として近藤氏や共産党県委員会、社民党県連の代表者があいさつし、最後にガンバロー三唱をした。

集会後、参加者は同市打出浜までデモ行進し、「貧困と格差をなくそう」などと声を上げた。