大役を拝命した日に酔って骨折とは情けない話だ――。

 自民党副幹事長の国場幸之助衆院議員(45)が地元の沖縄でトラブルを起こした。29日午前2時20分ごろ、那覇市の繁華街で観光客の男性と揉み合いになり、顔面打撲のほか右足首を骨折する重傷を負ったのだ。国場氏は当時、酒に酔っており、男性は軽傷。国場氏も男性も被害届を出していない。

 28日は那覇市で自民党の県連大会が開かれ国場氏は県連会長に就任したばかりだった。そのお祝いなのか酒を飲み、未明に騒ぎを起こしたことになる。

「地元では『女絡みのトラブル』という情報が広まっています。関係者と街を移動中にキャバ嬢を口説いて男性と揉み合いになったというのです。ただ、打撲と骨折を負ったのに被害届を出してないのは不自然。国場氏はかなり酔っていて、警察沙汰にならないよう丸く収めたのではないかとみられています」(地元の記者)

■「酒を飲むと人が変わる」

 国場氏は那覇市に本社がある建設会社「国場組」の創業者の孫。日大文理学部を中退後、早大社会科学部を卒業し、県議を経て12年の衆院選で初当選した。現在3期目。そう、“魔の3回生”だ。

 国場氏の趣味は「空手」だそうだが、地元の政界関係者によれば、「酒癖が悪い男」として有名だという。

「普段は他人の顔色をうかがい、おどおどしている印象なので中央政界では『かわいいヤツ』と評価され、県連会長にも選ばれた。しかし酒を飲むと人が変わるんです。仲間を引き連れて飲み、自分を知らない人に出会うと『俺を知らないのか』と威張る。酒に酔い、仲間がいると強気になるタイプです。だから秘書などがそばにいて常にトラブルを回避してきた。今回も周りに3、4人いたが、なぜか止めきれなかったようです」

一連のトラブルについて国場氏の地元後援会はこう説明する。

「女性絡み? そんなウワサが流れていることは知ってますが、それはないと思います。トラブルのときは知人と一緒に移動していたと聞いていますが、何人いたかは把握していません。警察は事件性がないと判断しました。(国場氏が)お酒を飲んで凶暴になることはありません。(国場氏の)空手は趣味程度で、有段者でもありません」

 今年の沖縄は統一地方選がある選挙イヤー。11月には知事選も予定されている。トラブルメーカーが県連会長で大丈夫か。

日刊ゲンダイ
2018年5月1日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228235/1