民進党と希望の党が結成する新党「国民民主党」に参加しないと表明した岡田克也衆院議員(三重3区)が、民進党三重県連に所属する国会議員や地方議員らと地域政党を結成することが28日、分かった。

 同県連代表の芝博一参院議員は同日、亀山市内で開かれた県中央メーデーのあいさつで、地域政党の名称を「三重新政の会」とすることを明らかにした。5月1日に県庁で記者会見し、設立を発表する。

 関係者によると、県連は国民民主党の結成を受けて近く解散する見通し。三重新政の会は県連に所属する議員の受け皿となる。今月下旬に政治団体の届け出を提出した。中川正春衆院議員(三重2区)や芝代表も三重新政の会に合流する意向を固めている。

 芝代表はメーデーのあいさつで「大変に申し訳ないが、野党が混乱しているのはご存じの通り」とした上で、国民民主党の結成について「新しいことを目指すことに文句はないが、今じゃない。残念ながら、執行部は聞き入れようとしない」と述べた。

 その上で「三重県方式で選挙を戦ってきた形を崩してはならない。民進党県連は連休明けにはなくなってしまうが、新たな地域政党として三重新政の会を立ち上げる。国会議員や県議、連合三重などが集まり、共に歩ませてもらいたい」と述べた。

 昨年の衆院選では民進党が希望の党との合流を巡って分裂。「無所属か希望か」の判断を迫られた岡田氏や中川氏らは無所属で出馬していた。選挙後は、無所属で当選した民進党系議員らでつくる「無所属の会」を結成し、野党の再結集を呼び掛けている。

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