セクハラ報道で異例の協力要請 記者クラブが財務省に抗議文提出
4月18日 17時42分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180418/k10011408441000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

財務省の福田事務次官がセクハラ発言をしていたという報道をめぐり、財務省は、女性記者に調査に協力するよう異例の要請をしています。
要請を受けた財務省の記者クラブは18日、被害女性が名乗り出ることは二次被害の懸念があり、受け入れられないとする抗議文を財務省に提出しました。

この問題で福田事務次官は、報道の内容を否定し、財務省は、事実関係を解明するために財務省の記者クラブ「財政研究会」の女性記者に調査に協力するよう異例の要請をしています。

これに対して全国紙やNHK、民放などが加盟する「財政研究会」は、18日、要請は受け入れられないとする抗議文を財務省に提出しました。

それによりますと、調査を委託したのは財務省が顧問契約を結ぶ弁護士事務所で、被害女性のプライバシーや記者としての立場が守られるのか明確でないとしています。

また、福田次官が事実関係を否定して訴訟の準備を進める中で女性記者が名乗り出ることは、大きな心理的な負担となり、本人に不利益が生じる二次被害につながる懸念が消えないとしています。

さらに、財務省の調査は、福田次官の部下による聞き取り調査の結果が公表されているだけで、十分な調査だったか明確でないなどと指摘したうえで、福田次官に対して、説明責任を果たすため早期に記者会見を開くよう要請しています。