NHK NEWS WEB 4月5日 15時23分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391801000.html


政府の規制改革推進会議で、政治的公平性などを定めた放送法の規定の廃止が提案されていることについて、
自民党の石破元幹事長は、内容が偏った放送が増えることにつながりかねないとして慎重な考えを示しました。

インターネット番組の普及が進む中、政府の規制改革推進会議は、ネット事業者の放送への新規参入を
促そうと放送と通信で異なる規制の緩和策を検討していて、政治的公平性などを定めた放送法4条の
廃止が提案される一方、慎重な対応を求める意見も出ています。

これについて自民党の石破元幹事長は派閥の会合で「放送法に定められている政治的公平性を取り払うとなると、
何を放送してもいいということになる。視聴率を上げることに偏ったり、財産のあるスポンサーが
偏った放送をしていいというのは、民主主義にとって健全なのか。報道の在り方は健全な民主主義にとって
極めて大事なことで、放送法4条の改正は慎重であるべきだ」と述べました。

また、石原前経済再生担当大臣は、番組の制作・提供とそれに必要な伝送設備の、いわゆるソフトと
ハードの分離について「お金を持っているところが、オークションでいちばんいい時間帯の電波を
買えることになる。これを突き進めていくと、憲法の言論の自由に抵触してくるのではないかと心配している。
立法府の一員として、注視しなければならない」と述べました。


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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180404/k10011390751000.html

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産経ニュース 2018.4.3 13:08
https://www.sankei.com/politics/news/180403/plt1804030021-n1.html