陸上自衛隊をイラクに派遣した際の日報について、防衛省は、これまで保存されていないとしてきましたが、小野寺防衛大臣は2日、陸上幕僚監部で見つかったことを公表し、これまでの対応を陳謝しました。

小野寺防衛大臣によりますと、見つかった日報は平成16年から18年にかけて、イラクに派遣された陸上自衛隊の現地部隊が報告したもので、延べ376日分、およそ1万4000ページの文書です。

防衛省が南スーダンのPKO部隊の日報問題を受けて、各部隊などが保有する文書を調べていたところ、2月末に陸上幕僚監部から、衛生部と研究本部に保存されていたと連絡があったということです。
そして事実関係の確認を進めて、2日の公表になったということです。

イラクでの活動の日報について、防衛省は、これまで国会の資料請求や質疑に対し「存在しない」と回答していました。

このため、開示できる情報かどうかなどの確認を速やかに行い、今月半ばをめどに、資料請求のあった国会議員に示したいとしています。

小野寺大臣は「おわびを申し上げたい」と陳謝したうえで、「情報公開や文書管理は、南スーダンのPKO部隊の日報問題を受けて、再発防止策を実施しており、引き続き指示を徹底していきたい」と述べました。

NHKニュース
4月2日 17時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180402/k10011388431000.html