『証人喚問
「真相解明ほど遠い」財務省内からも佐川氏批判』

 財務官僚として事務次官に次ぐ国税庁長官にまで上り詰めた「元エース役人」は「捜査」を盾に口を閉ざし続けた。決裁文書改ざん問題で信頼が大きく揺らいでいる財務省の関係者からは懸念やため息が漏れた。

 この日、首相官邸の改ざんへの指示を強く否定しつつ、疑惑の多くについて証言を拒んだ佐川宣寿氏。ある同省幹部は「予想はしていたが、真相解明にはほど遠い。幕引きとはならないだろう」と嘆いた。理財局長時代の国会答弁が虚偽だったのではないかとただされた佐川氏は「(部下から)上がってきた答弁を読み込んでいたというのが実態」と釈明したが、省内では「下の者がやったと言っているようだ」と批判の声も聞かれた。

 佐川氏は東日本大震災の被災地である福島県いわき市出身。震災後は内閣官房審議官として復興庁の創設に尽力し、故郷の復興などをアドバイスする「いわき応援大使」も務める。能吏との高い評価がある一方、部下への厳しい言動でも知られた。

(以降ソースにて)

毎日新聞2018年3月27日 21時05分
https://mainichi.jp/articles/20180328/k00/00m/010/129000c