2018年3月26日 夕刊

 学校法人「森友学園」に格安で国有地が売却された問題を巡り、民進、自由、社民の野党三党の参院議員が二十六日午前、学園前理事長の籠池泰典(かごいけやすのり)被告=詐欺罪などで起訴=に大阪拘置所(大阪市都島区)で接見した。籠池被告は、安倍晋三首相の妻昭恵氏から「百万円をもらったことは事実だ」と証言した。野党議員による接見は二十三日に次いで二回目。民進の矢田稚子、自由の森裕子、社民の福島瑞穂の三氏が接見した。

 籠池被告は昨年三月の参院予算委員会での証人喚問で、二〇一五年九月に学園の系列幼稚園を訪れた昭恵氏から「安倍晋三からです」と百万円を受け取ったと証言したが、首相側は否定している。

 矢田氏らによると、籠池被告は開校予定だった小学校の名誉校長を一時務めた昭恵氏に、校舎建設の進行状況などを「月一回ほど、携帯電話に連絡していた」と説明。問題発覚後、財務省の指示で「一週間ほど身を隠した」とも語った。

 籠池被告の主張は、いずれも政府が国会答弁などで否定している。 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201803/CK2018032602000243.html