毎日新聞 2018年3月26日 11時29分(最終更新 3月26日 11時44分)
https://mainichi.jp/articles/20180326/k00/00e/010/225000c

 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題で、民進、自由、社民の
野党3党の参院議員が26日、大阪拘置所(大阪市都島区)で勾留中の前理事長、籠池泰典被告(65)
=詐欺罪などで起訴=と接見した。23日の立憲民主など3党の衆院議員による接見に続き、
学園と安倍晋三首相の妻昭恵氏との関わりについて確認した。

 接見したのは、民進の矢田稚子氏、自由の森裕子氏、社民の福島瑞穂氏。約50分間接見した。

 議員らによると、籠池被告は冒頭、「国策留置のようなものだ」と約8カ月間にわたる長期勾留を批判。
改ざん前の文書にあった昭恵氏の「いい土地ですから、前に進めてください」との発言について、
改めて「間違いない」と述べたという。国側との交渉などについて月1回のペースで昭恵氏に電話したが、
留守電などでつながらないこともあったという。

 籠池被告は議員らに安倍首相に言いたいことを聞かれ、「うそはあかん」と発言。昭恵氏を通じて
100万円の寄付を2015年9月に受けたという籠池被告の主張を安倍首相が否定していることについて、
「事実なのになんで隠すのか」と話したという。

 森氏は「昭恵氏は名誉校長として土地取引に関与していたと感じた」と話し、改めて昭恵氏らの
証人喚問を求める意向を示した。
【宮嶋梓帆、高嶋将之】