『安倍氏演説、まず謝罪から 自民党大会 冷める改憲熱』

 25日の自民党大会での安倍晋三首相(総裁)の演説は、森友学園をめぐる文書を財務省が改ざんした問題のおわびから始まった。2020年の改正憲法施行に向けて首相が描いてきた改憲日程と圧倒的勝利での総裁3選は、いずれも見通せなくなっている。

 首相にとって憲法改正の年内発議に向けた晴れ舞台となるはずだった党大会で、首相は演説の冒頭に、文書改ざん問題へのおわびの言葉を並べた。悲願である憲法改正を訴えたのは、21分間に及んだ演説の最終盤になってからだった。

 「いよいよ結党以来の課題である憲法改正に取り組む時が来た。今を生きる政治家の、自民党の責務だ」

 首相は「自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とうではありませんか」と述べ、9条1、2項を残して自衛隊を明記する自身の改正案の実現に向けて強い意欲を示した。ただ、昨年5月に示した2020年の改正憲法施行という目標を口にすることはなかった。

(以降、有料会員限定記事にて)
2018年3月26日07時01分
https://www.asahi.com/articles/ASL3T427FL3TUTFK006.html