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▼記事によると…

元慰安婦についての記事を「捏造(ねつぞう)」と断定され名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者の植村隆氏(現韓国カトリック大客員教授)が、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や出版3社に損害賠償や謝罪広告の掲載を求めた訴訟が札幌地裁で山場を迎えている。23日には本人尋問があり、「捏造」と指摘した櫻井氏の論文が名誉毀損(きそん)にあたるかについて、両氏が意見を述べた。

植村氏は朝日新聞大阪社会部の記者だった1991年、韓国人元慰安婦の金学順(キムハクスン)さんの証言を記事化。8月に「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」、12月に「かえらぬ青春 恨の半生」などの見出しで主に朝日新聞大阪本社版に掲載された。

これらの記事のうち、元慰安婦について「『女子挺身(ていしん)隊』の名で戦場に連行され」と書かれた部分などを挙げ、櫻井氏は2014年に月刊誌「WiLL」や「週刊新潮」「週刊ダイヤモンド」誌上で「捏造記事」「意図的な虚偽報道」などと指摘する論文を書いた。植村氏は櫻井氏のほか3誌を発行するワック、新潮社、ダイヤモンド社も訴えている。

櫻井氏の論文が掲載された当時、植村氏は北星学園大学(札幌市)の非常勤講師だった。大学や家族に脅迫が相次いだのは「櫻井氏の言説に力を得た一部読者が匿名で不当な攻撃を重ねたため」と植村氏は主張。この日の尋問では「当時の韓国では、挺身隊という言葉を慰安婦の意味で使っていた。私は間違ったことは書いていない」と述べた。

一方の櫻井氏は「金氏は『女子挺身隊の名で戦場に連行されて売春行為を強いられた』と述べていないのに、植村氏がそう書いたことが問題だ」と強調した。

植村氏はこの訴訟のほか、自身の記事について「捏造と言っても過言ではない」と西岡力・麗沢大客員教授がコメントした14年の「週刊文春」の記事をめぐっても、西岡氏と同誌を発行する文芸春秋を相手取った訴訟を東京地裁に起こしている。

2018年3月24日05時04分
https://www.asahi.com/articles/ASL365671L36UTIL02M.html

(略)