産経ニュース 2018.3.20 01:34
http://www.sankei.com/politics/news/180320/plt1803200003-n1.html

 自民党は19日、政府が年末に策定する新たな防衛大綱の基本概念に「多次元横断防衛構想」の実現を
掲げるよう提言する方針を決めた。陸海空3自衛隊の一体的な運用の強化に加え、サイバーや宇宙といった
新たな防衛分野の対処力向上を打ち出す。複数の関係者が明らかにした。20日の党安全保障調査会の会合で示す
防衛大綱の骨子案に明記し、取りまとめを図る。

 政府は自民党の提言を踏まえ、新たな防衛大綱を策定する。

 多次元横断防衛構想は、現在の防衛大綱の「統合機動防衛力」に代わる基本概念。党国防族の一人は
「厳しさを増す安全保障環境に対応するには陸海空3自衛隊の一体運用を深化させると同時に、
サイバーや宇宙など新たな分野への対応も不可欠だ」と強調した。

 党の防衛大綱骨子案には、専守防衛に特化した「空母」の保有の必要性も明記。最新鋭ステルス戦闘機
F35Bを念頭に、短距離の滑走で離陸し、垂直着陸できる戦闘機(STOVL機)の導入も要求する。

 新たな防衛戦略「アクティブ・ディフェンス」も打ち出し、弾道ミサイルの発射元をたたく
「敵基地反撃能力」の保有も要請する。


関連記事
艦載機「F35B」導入 政府・自民、護衛艦の空母化検討

日本経済新聞 電子版 2018/3/20 0:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2831357019032018MM8000/