毎日新聞 2018年3月19日 18時50分(最終更新 3月19日 20時42分)
https://mainichi.jp/articles/20180320/k00/00m/040/047000c

6月定例議会に出し直しへ

 群馬県榛東村議会で、女性議長の妊娠を受け、議員が議会を欠席できる理由に「育児」などの具体例を
新たに加えた会議規則改正案が16日の本会議で全会一致で可決した。しかし、閉会後に肝心の
「育児」の文言が抜け落ちていたことが判明。このため19日に議会運営委員会を開き、6月定例議会で改めて
「育児」の文言を加えて一部改正案として議案を出し直すことになった。


 群馬県榛東村議会は、南千晴議長(37)=4期目=が昨年12月、妊娠していることを
報告したことを受け、1月から規則改正について協議を重ねた。その結果、議会の欠席理由として、
規則に「育児」「介護」「疾病」「看護」などの具体的文言を加え、産休期間は「出産前6週間から
出産後8週間まで」と明示することにした。

 しかし、議会事務局が規則改正案に「育児」の文言だけを入れ忘れた。閉会後に気付いたという。
議会事務局は「出来上がったものをしっかり確認したつもりだったが、見落としてしまった」と釈明。
南議長は「各議員も『間違いがあるはずがない』という先入観で見落としてしまったのだろう」と説明した。

 議会運営委員会の山口宗一委員長は「南議長の出産予定は6月中旬。産休の規則は今回可決され、
4月1日施行なので問題ないだろう。育児休暇については議長がどう判断するか分からないが、
6月定例議会で改正案を可決し直しても間に合う」と述べた。
【吉田勝】