(2018/03/15-19:47)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031501168&;g=pol

 立憲民主党など野党6党は15日、国会内で開いた会合で、学校法人「加計学園」獣医学部新設問題に関する愛媛県今治市の文書が改ざんされた疑いがあると指摘した。野党は、内閣府が今治市に対し書き換えを指示した可能性もあるとみて追及したが、内閣府側は否定した。
 改ざん疑惑は週刊誌報道で表面化した。問題となっているのは、今治市が2015年6月8日付で作成した国家戦略特区ワーキンググループへの参加報告書。同市は2度、市民の情報公開請求に対してこの文書を開示した。「議事要旨」部分を比較すると、16年12月に大半が黒塗りで開示された際は約2ページ半だったが、17年8月の開示分では1ページに短縮されていた。
 17年8月の開示は、首相官邸が文部科学省に対し「早期開学が安倍晋三首相の意向」などと伝達したとする同省文書の存在が国会で問題となった後。本来は1、2回目の開示で内容が同一であるはずだが、野党は政権にとって都合の良くない内容が削除された疑いがあるとみている。
 希望の党の今井雅人衆院議員は同会合で、今治市に書き換えを指示したか内閣府職員にただした。これに対し、同府側は「今治市が市の責任で作成した内部報告用の文書だ。国から指示することは一切ない」と回答した。