毎日新聞2018年3月12日 19時56分
https://mainichi.jp/articles/20180313/k00/00m/040/085000c

 財務省近畿財務局で学校法人「森友学園」への国有地売却を担当する部署に所属し、自殺した男性職員の親族が12日、毎日新聞などの取材に応じた。親族は仕事の詳しい内容や遺書の有無については知らないとした上で「本来やるべきでないことをやらされたのではないか。全てが明らかになってほしい。死を無駄にしないでほしい」と話した。

親族によると、職員は企業に勤めながら夜間大学を出て、入庁したという。昨年8月、「心身共に疲れた。夜も眠れない。月100時間の残業が続き、つらい。自分の常識が壊された」と電話で話し、医師の診断を受けていることも明かした。その後、仕事を休んだ時期があるらしく、昨年12月には「年明けから職場に復帰しようと思うが、心と体がついていかない」とのメールを送ってきたという。

 親族は「(職員は)責任感が強く、曲がったことが嫌い。自分に厳しいが、人を責めない。まっとうに仕事をしている人間を守ってほしかった」と悔しさをにじませた。