(2018/03/09-22:15) 時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030901067&;g=pol

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地格安売却問題に関わった前財務省理財局長の佐川宣寿国税庁長官が9日、辞任した。政府が同日の持ち回り閣議で決定した。安倍政権は、同省決裁文書の書き換え疑惑をめぐって混乱が広がる中、佐川氏辞任で幕引きを急ぎたい考え。これに対し、立憲民主党など野党6党は、疑惑解明のため佐川氏の証人喚問を要求し、追及を続ける方針だ。

近畿財務局職員が自殺=「森友」交渉に関与か
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030900756&;g=soc

 麻生太郎副総理兼財務相は9日夜、財務省で記者会見し、佐川氏から(1)国会対応に丁寧さを欠き、審議に混乱を招いた(2)行政文書の管理状況にさまざまな指摘を受けた(3)問題となった決裁文書の国会提出時の担当局長だった−として辞任の申し出があったと説明。「世の中の信頼を損ねた点は認めなくてはならない」と語った。
 自身の進退に関しては「今そういうことを考えているわけではない」と述べた。また、決裁文書の調査内容を来週早々にも開示する考えを示した。
 佐川氏は省内で記者団に「確定申告期間中の辞職をおわびする」と表明。書き換え疑惑についても「大きな責任を感じている」と語った。