時事ドットコムニュース(2018/03/01-10:19) 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030100183

 参院予算委員会は1日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席して2018年度予算案に関する基本的質疑を行い、
実質審議入りした。首相は「働き方改革」関連法案に関し、裁量労働制の対象業務拡大は
今国会での実現を断念する方針を説明。一方、高収入の専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制度
(高プロ)については「予定通り今国会に提出する法案に盛り込む」と強調した。

 首相は、裁量労働制に関する厚生労働省の調査データに多数の不備があったことについて
「重く受け止めている」と表明。厚労省で実態把握に努めるとともに、法案からは「全面削除する」と言明した。

 野党が「長時間労働を助長する」と批判する高プロについては「柔軟な働き方を可能とし、
生産性の向上にもつながっていく」と意義を強調。時間外労働の上限規制や「同一労働同一賃金」と一括して
提出する考えを重ねて示した。いずれも民進党の大塚耕平代表への答弁。